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新教皇レオ14世就任ミサ 長崎の関係者「平和の発信を期待」17年前に長崎訪問時に交流も《長崎》

2025年5月19日 20:24
新教皇レオ14世就任ミサ 長崎の関係者「平和の発信を期待」17年前に長崎訪問時に交流も《長崎》


新しいローマ教皇となったレオ14世の就任を祝うミサが18日、バチカンで行われました。

2008年に長崎を訪れている新教皇。関係者からは平和の発信を期待する声が寄せられています。


ミサが行われたバチカンのサン・ピエトロ広場には数万人の人々が集まり、レオ14世は 教皇のシンボルである「漁師の指輪」を受け取り、第267代の教皇に正式に就任しました。

初めてアメリカ出身の教皇となったレオ14世。ミサでは世界の平和に向け貢献していくと語っています。

また ウクライナ情勢にも言及し、公正で永続的な平和を実現するよう求めました。


新しい教皇に就任したレオ14世は2008年、長崎市で行われたローマ教皇庁の公式行事「列福式」に参加。

式には、国の内外から3万人のカトリック信者などが集まりました。


当時、実行委員長として日本初の列福式を執り行ったカトリック長崎大司教区の髙見 三明名誉大司教は、アメリカ出身の教皇が核兵器廃絶の力となることへの期待を寄せました。

(カトリック長崎大司教区 髙見 三明名誉大司教)
「核兵器の廃絶、核兵器禁止条約がうたっている本当の目的をしっかりと受け止めて、訴える力を持っていると思うのでぜひそうしてほしい」


レオ14世は、2001年からの12年間聖アウグスチノ修道会の総長を務めていて、その際に長崎市のカトリック城山教会にある修道院に宿泊したこともあるそうです。

神学生時代にレオ14世と面会したことのある松尾 太神父は…。


(カトリック城山教会 松尾 太神父)
「大切な兄弟の1人という感じで、ほんとに話を聞いてくださって、とてもありがたかったというのをよく覚えている。私たちも顔を知っていて、直接話したこともある人なので、その時は驚いた」

列福式の前日には城山教会でミサを執り行い、式の翌日は、長崎市外海地区の巡礼地を信者らと訪れたということです。

(カトリック城山教会 松尾 太神父)
「長崎で何があったかっていうことは、(レオ14世は)もうご存じ。できれば近いうちに来てくださって、改めて核廃絶のことを訴えてくださったら、本当に私たちにとっても大変 力づけられる、とても嬉しいことだなと思う」

最終更新日:2025年5月19日 20:24