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認知症の人への適切な接し方とは?「一番のプレゼントは安心感」地域で学び支え合う取り組み《長崎》

2025年2月15日 7:00

◆「不安にさせない接し方」反発したり落ち込んだりしないように…

(島原保養院 林田 妙子さん)
「家族全員で朝ご飯を食べました。それなのに、おばあちゃんは “私はまだ朝ご飯食べていないよ” と言う。

おばあちゃんは本当に食べていないと思っています。
それなのに、変だよと言われると、私の何が変なのかしらと考えて、反発したり落ち込んだりする。

この場合は、おばあちゃんは朝ごはんを食べたことを忘れてしまって、本当に覚えていません。それが認知症の人に起こる “物忘れ” です。

おばあちゃんの言うことを、受け入れてあげることが大切。
認知症になった人への一番のプレゼントは『安心感』です」

各班ごとに、意見交換も行いました。

(参加者)
「強く言ってはだめだろうが、アドバイスをしても認知症の人はすぐ忘れるから、その場面にならないと難しい」

(参加者)
「“認知症の1番のプレゼントは安心感”。まさにこれかと思う。きょう来て運が良かった」

(参加者)
「認知症の方と直接会って話をしたことは、まだ今のところ、私の地区の方でもないので今後、研修させていただきたい」

(雲仙市高齢者見守りネットワーク推進協議会 吉武 直樹副会長)
「介護の担い手もどんどんやめて、デイサービスなどが縮小している時代なので、自分たち地域でできることは地域でやっていかないといけない。

昔の近所隣りとの付き合いみたいなのが必要かと思う」

◆「認知症は怖くないよ」そう言える地域づくり目指して

一方 佐々町では、去年10月「認知症を地域で支える会」が発足。

医療従事者や福祉施設の職員、企業のほか当事者らあわせて22人が参加しています。

発起人は作業療法士の久保 宏記さん。

佐々町の多世代包括支援センターで、高齢者の健康管理や介護予防に携わってきました。

(発起人 久保 宏記さん)
「非常に今、行方不明者が本当に多くて、認知症になって皆さんが無関心になったために、そういうのを未然に防ぎたい」

副会長の廣川 禎教さんは4年前、父親が認知症となり、周囲の偏見や孤独感に悩んだそうです。

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