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長崎くんち【万才町・本踊 祭祝萬歳町】男子初参加の本踊は演目一新 “まち全体” 奉納を演出《長崎》

2024年9月10日 6:45

出演する4歳から10歳までの10人のうち、8人が男の子です。

(柳 直希くん(4))
「きょうも頑張るぞ」

最年少、栁 直希くんは4歳。

2つ上の姉のみづきさんと一緒に踊ります。

(柳 直希くん(4))
「楽しかった」

(姉 みづきさん(6))
「二人で一緒にやるのが楽しい」

そんな2人をやさしく見守る母 まりこさん。

(母 まりこさん)
「毎回練習ですらうるっとくる。踊子さんたちの一生懸命踊られている所を見て、気持ちがわかる」

というのも、まりこさんは10年前に、万才町の踊子として出演。

その姿を 子どもたちは映像で見ていたといいます。

休みの日の柳家。

(母 まりこさん)
「みづきちゃん、はしり方とてもいい」

家にいてもくんちの稽古は欠かしません。

稽古の動画を見たり…。

(母 まりこさん)
「もう少しピシッと」

振りや位置を確認するなど、しっかり親子で稽古に励みます。

(母 まりこさん)
「楽しい、嬉しいという気持ちに最後になってくれればうれしい」

この日は、諏訪の踊り馬場での初めての稽古。

草履は脱げないよう、ひもで固定しました。

今回、万才町の本踊は、演目を一新。10年ぶりの奉納を盛り上げるため、新たなことに挑戦します。

(演目のナレーション)
「私達の町は、長崎開港の頃、嶋原町他、六町で始まりました」

まちの歴史や繁栄を表現しています。

子ども踊の栁さん兄弟は、慣れない石畳に苦戦していました。

(みづきさん)
「いろんなところがデコボコしてやりにくかったけど、次は頑張れるようになりたい」

(直希くん)
「難しかったけど、頑張ってやった」

一方、大人の踊子として出演する 中学生の綾部さんは…。

扇子落としたり、タイミングがずれたりと、緊張気味。

(花柳 寿々初 師匠)
「真ん中がどこかわからないなら、早く座らなくてもいいから」

踊子にとって、中心で踊る際の “位置” を把握することは、とても大切になります。

(万才町出身の踊子 綾部 美希さん)
「(屋内では)イスを目印にしてやっていたので、諏訪神社に来たらちゃんと覚えないといけないと思った」

そしてもう一つの課題は、踊りながら見せる表情。

(万才町出身の踊子 綾部 美希さん)
「情景が先生から見えないと言われた。笑顔や表情をつくりたい」