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「裏方も出演者も一つになって…」長崎くんち6つの踊町が大役の無事を祈願 “小屋入り”《長崎》 

2025年6月2日 20:00
「裏方も出演者も一つになって…」長崎くんち6つの踊町が大役の無事を祈願 “小屋入り”《長崎》 


秋の大祭「長崎くんち」は1日、稽古始めとなる “小屋入り” が長崎市の諏訪神社で行われました。

今年は諏訪神社鎮座400年の節目にあたり、演し物を奉納する6つの踊町は決意を新たにしました。


青空の下、諏訪神社の境内にシャギリの音が響き渡ります。

6月1日は、長崎くんちの踊町の出演者や世話役が大役の無事を祈願する「小屋入り」です。


最初に長坂を上がってきたのは、「櫓太鼓」と「本踊」を奉納する『西古川町』です。

(西古川町 岩永 和之自治会長)
「(諏訪神社鎮座)400年ということで、力強く奉納できれば。とにかく本番に向けて努力したい」

小屋入りでは今年、演し物を奉納する6つの踊町が、稽古の安全と祭りの成功を祈願しました。


『新大工町』は、「詩舞」と「曳壇尻」を奉納。

優雅さと力強さのコントラストが見どころです。

(新大工町 青木 賢三自治会長)
「記念すべき年に奉納できる喜びを持ちながら、次世代に継承する強い思いをもって奉納したい」


「川船」を奉納するのは『榎津町』。

水面を滑るような船の動きと、囃子のリズムが特徴です。

網打船頭を務めるのは、古賀 優多くん 8歳です。


(榎津町 古賀 優多さん(8))
「練習で頑張ったことを全部出しきれるように、練習の一投、一投を、大切に投げたい」

(父 友一朗さん)
「いよいよくんちが始まるという思い。10年待ちに待ったので、しっかりとした奉納をできるようにしたい。息子が網打船頭をするので、プレッシャーもあるが、楽しみながら準備を進めていきたい」


『新橋町』は、オランダ文化を取り入れた「阿蘭陀万歳」で、観客を楽しませます。

(新橋町万歳役 長崎検番 茶々丸さん)
「新橋町と長崎検番を背負って大きな“大役”なので、皆さんの思いを一つに頑張りたい」

(新橋町才蔵役 長崎検番 桃羽さん)
「長崎の人々にまず元気をたくさん与えて、町や市民の人を代表して「ありがとうございます」という気持ちで奉納したい」