新たな時代の芸妓を目指して「新人芸妓デビュー」長崎検番1年半ぶりの新人で芸妓12人に《長崎》
110年以上続く歴史に、新たな1ページを刻みます。
長崎検番で1年半ぶりに新人芸妓がデビューし、18日にお披露目されました。
芸妓としての第一歩を18日に踏み出したのは、長崎市出身の「いち果」さんです。
正月生まれであることと、実りある芸妓人生になるようにとの願いを込めて名付けました。
(新人芸妓 いち果さん)
「顔から違う人みたいで、まったく自分とは違う人として 頑張っていけそう」
芸妓衆の踊りに憧れ、この道を志した いち果さん。
おととし 株式会社化された長崎検番の2人目の新入社員として、今年1月に採用されました。
(新人芸妓 いち果さん)
「株式会社になったので 芸妓を目指してみようかなと思ったし、社員として安定して働ける環境は、芸妓を目指す上で大きかった」
入社後は、踊りや三味線の稽古だけでなく、“社会人としての立ち居振る舞い” も学んできました。
支度を終えると市内の料亭にあいさつ回りへ。
(料亭スタッフ)
「いち果さん、おめでとうございます」
家族も駆けつけ、デビューをともに喜びました。
(いち果さんの妹)
「本人がすごく楽しそうにしているのを見ていたので。きょう着物を着ている姿を見て、ただただかっこいいなと、すごいなと思った」
いち果さんのデビューで、長崎検番の芸妓は12人に。
伝統と文化を継ぎ、若い世代にも情報を発信する新たな時代の芸妓を目指します。
(新人芸妓 いち果さん)
「生まれ変わる気持ちで『芸妓 いち果』として、凛とした美しい女性になりたい」
いち果さんは、今夜市内の料亭でお座敷に臨むということです。