×

“名物女将” の遺志を継ぎ「自分らしく新たなもてなしを」壱岐島の老舗旅館 三代目女将の挑戦《長崎》

2024年7月13日 7:00

70年間、つながれてきた旅館の歴史。

コロナ禍で観光客が激減する中、守らなくてはいけない従業員の生活。

重圧を背負い、思い出したのは宏美さんの姿でした。

(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「女将はやっぱり決断が早かった。いなくなって気づきました。早く決断しないと、ダラダラしていてもしょうがないという考えにはなった。それが正しいかどうかはわからないんですけども」

外資系メーカーや観光協会などで広報を務めた経験。ここでいかされることになります。

(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「家族風呂から徒歩3歩で…」

2か月かけて客間を大幅リニューアル。

家族でゆったりと過ごせる和洋室もつくりました。

長期滞在者向けに、戸建てもリフォーム。若者の人気も集めています。

(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「古い趣を残しつつ、今でいう映えるものも要素として残しておかないと思って」

“真希子流” は、こんなところにも

「食」中心だった土産物の隣には、温泉成分たっぷりの化粧水や壱岐自慢の真珠を使ったアクセサリー。

さらに。

(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「これ見てください。デッドシーオブゴッドマザー。先代の女将はゴッドマザーみたいな人だったので」

そういえば、二代目の宏美さんにはこんな夢が。

(二代目女将 宏美さん)
「(中東の)死海の海水を私は仕入れているので、湯本湾の夕日を見ながら浮けるお風呂を作るのが夢」

(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「怪しくないですか?あはは。これが噂の『死海の水』。すごいですよね。飛行機で飛んできました」

義理の姉と一緒に美容液として商品化。夢のかけらをカタチにしています。

(平山旅館 三代目女将 平山真希子さん)
「きょうもありがたいことに、お客様いっぱいいらっしゃっています。売りは主人の料理でしょう…ね」