踊町も見物客も熱気を帯びたフィナーレ「長崎くんち」 “龍踊”奉納 五嶋町の7か月に密着《長崎》
(六番衆 山下 諒将さん)
「普段は教壇に立って言葉で伝えているけど、今回は姿でいろいろなことを示せた。子どもたちが一番いい顔をしていたので、自分にできることはできたんじゃないか」
(子どもたち)
「山下先生、ヨイヤー」
前日は雨の中、舞い続け龍には傷みが…。ハードな3日間で龍衆と囃子方たちも満身創痍です。
その疲れを見せず、たくさんの人に笑顔と福を与えました。
(見物客)
「ありがとうございます。うれしい、すごい」
そして、一から五島町公園へ。
10年ぶりの大役を務めあげた出演者たちが、まちに帰ってきました。
(掛け声)
「招宝(チャーパア)、招宝(チャーパア)、招宝(チャーパア)」
最後まで、高く、速く。大観衆の声に応え続け…、
ついに今回のくんちの終わりの時を迎えます。
お互いを称え、疲れ切った身体で抱き合う龍衆。
(井出 和宏 総監督)
「きょうはちょっと、声がきついので、これだけしか言えません。ありがとう」
(馬場 祐輔 龍監督)
「龍衆!子どもたち!よく頑張った」
(山口 俊介 龍衆キャプテン)
「濃い数か月を みんな過ごしたうえでの涙。120点。みんな、よくやった」
(馬場 祐輔 龍監督)
「(10年前の) 足元にも及ばないかなと思っていたけど、急に化けた。すごいよ。高く、速く、荒ぶる龍だった」
龍が次に目を覚ますのは、7年後。
再び月を探すその時まで、眠りにつきます。
(馬場 祐輔 龍監督)
「7年後会うぞ。また」
辰年の長崎くんちを彩った五嶋町の龍踊。
新たな進化を まちの歴史に刻みました。