「心のバリアフリー実現へ」4月施行 改正障害者差別解消法 教材で研修《長崎》
(ながよ光彩会 貞松 徹 理事長)
「私たちが作る教材を通して学んでもらったら、JRの職員でなくても、私たちの職員じゃなくても一般の人たち同士、学生同士で助け合える町になるんじゃないか」
◆無人でも誰もが利用しやすい駅に
長与駅は、1日約1600人が乗車する“町の玄関口”ですが、正午以降は無人駅に。
誰もが利用しやすい駅にしたいと、ながよ光彩会では研修会を企画しました。
障害の有無、性別、年齢に関わらず、すべての人が助け合える「心のバリアフリー」について考えてもらうのが目的です。
教材で理事長の貞松 徹さんが重視したのは・・・。
(ながよ光彩会 貞松 徹 理事長)
「車いすユーザー、聴覚障害、視覚障害、高齢者、それぞれの立場の人に監修に入ってもらった」
当事者の「視点」と「知見」です。
(ながよ光彩会 貞松 徹 理事長)
「この部分に関しては、各当事者から集めた声になる。実は病気ではなくて足の調子が悪いだけで、(車いすに)座っている人もいる。思い込みとして、ずっと車いすを使っている人の目線に立ちがちだが、実はそういうふうなことだけじゃない」
「ぶつかると進む方向がわからなくなる」「身振り手振りがあるとわかりやすい」といったさまざまな当事者の声が紹介されています。
今回、初めて開いた研修会。座学の後には・・・。
◆当事者と同じ体験をして自身で感じてみる
(参加者)
「(壁が)ここまでしかないから(車いすが)当たる」
駅の構内を回り、“バリア” を探していきます。
(福祉関係職員)
「お手洗いはわかると思う、ここに着いてすぐ。でも、エレベーターの看板を見つけるの難しい」
(ながよ光彩会 貞松 徹 理事長)
「いい視点ですよね。私たちの目線から見るとまだ気づけるけど、車いすユーザーや子どもの視点の時に、視覚情報がだいぶ上にある」
さらに、駅に停車中の列車に乗り込んでの実地研修にも臨みました。
(ながよ光彩会 貞松 徹 理事長)
「この近くで福祉施設を営んでいる貞松といいます。何か私にお手伝いできることはありますか。というような身分を名乗ることから始めましょう」
目の見えづらい人には・・・。