「次の世代に語り継ぐ」雲仙普賢岳の大火砕流から34年を前に… 被災現場で草刈りなど清掃活動《長崎》
雲仙普賢岳の大火砕流から、今年で34年となります。
来月3日の「いのりの日」を前に、島原市の被災現場で清掃活動が行われました。
清掃活動は噴火災害の発生当時、報道陣が取材拠点としていた「定点」周辺で行われ、時折雨の降る中、地元住民など約100人が参加しました。
(雲仙岳災害記念館 杉本 伸一館長)
「あの6月3日34年前と一緒で、雨模様で風も山頂から吹き降ろしているのでなんだか「あの日」を本当に思い出した」
1991年6月3日に起きた大火砕流では、地元消防団員や報道関係者など43人が犠牲となりました。
(雲仙岳災害記念館 杉本 伸一館長)
「今年の清掃は若い人が結構多い。おそらく34年前の災害はご存じない方がたくさんいる。次の世代に語り継ぐという意味で、この草刈りが大きな役割を果たしていると感じる」
清掃活動を通じて参加者は、犠牲者を悼み「防災の誓い」を新たにしました。