「土砂災害警戒区域」全国で2番目の多さの県内 佐世保市で危険か所の視察実施《長崎》
梅雨のシーズンを前に、災害への備えを確認します。
土砂災害警戒区域を多く抱えている佐世保市で、危険か所の視察が行われました。
(宮島 佐世保市長)
「この視察を機に、多くの市民の皆さまに防災・減災害の意識を持っていただく機会になることを期待する」
江迎町で行われた災害危険か所の視察には、佐世保市の宮島市長や消防関係者など、約40人が参加しました。
視察した現場は、高さ17メートルに及ぶ急傾斜地。
大雨や地震などによって「がけ崩れ」の発生が想定されているほか、住宅など5棟が被害を受ける恐れがあるということです。
視察では、災害リスクや対策工事の進捗状況を確認するとともに、地域住民らと意見が交わされました。
(江迎町自治会 堀野 継夫副会長)
「人口が減っている上に、災害で人がなくなることはとんでもない。人の命はたとえ1人であっても、危ない場所はしっかり対策しないといけないと思う」
県内は、全国で2番目に多い3万7640か所が土砂災害警戒区域に指定されています。
市町別では、佐世保市が最も多く “約7000か所” に上ります。
(宮島 佐世保市長)
「広域的な自然災害に行政が対応するには、初動対応の限界がある。地域のみなさんがしっかりと連携をしながら災害を防いでいく “共助の意識” を高めていただきたい」
対策工事は、来年度の完了を予定しているということです。