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「忘れてほしくない6月3日」雲仙普賢岳大火砕流から33年  犠牲者慰霊と噴火災害の教訓継承へ《長崎》

2024年6月3日 20:07

(安中地区町内会 連絡協議会 阿南達也会長)
「もう33年。未来につないでいくという役目が問われていると認識している」

除幕式
「どうぞ」

雲仙岳災害記念館で行われたのは、絵画の除幕式。描かれているのは33年前に災害派遣された自衛隊の様子です。

島原市出身の洋画家、松下 卓生さん73歳が制作し、市に寄贈しました。

(洋画家 松下卓生さん)
「(大火砕流で亡くなった)43人に対する鎮魂というのがある。(当時)頑張ってくれた自衛隊、目に見えない苦労を自分にできる範囲で絵は残しておきたいという気持ちで(描いた)」

そして、大火砕流が発生した午後4時8分。市内に鳴り響くサイレンの音。

(消防団員の夫を亡くした山下 睦江さん(68))
「自分たちが島原市にいる限り、伝えていくことが役目。忘れてほしくない6月3日」

噴火災害を知る人が少なくなる中、次の世代に、教訓を伝えていく決意を新たにする1日となりました。