【佐々町官製談合事件】古庄前町長の初公判 懲役1年6か月求刑「競争入札制度の信用損なった」《長崎》
佐々町の官製談合事件で起訴された前の町長 古庄 剛被告らの初公判が4日、長崎地裁で開かれました。
古庄被告は罪を認め、検察側は懲役1年6か月を求刑しました。
官製談合防止法違反などの罪に問われているのは、前の佐々町長 古庄 剛被告 78歳と、佐々町の無職 山口 情二被告 62歳です。
起訴状などによりますと2人は、去年7月の町営団地の給水管改修工事と、去年6月の図書館の照明のLED化工事の指名競争入札を巡り、古庄被告が最低制限価格に近い金額を山口被告に伝え、業者に不正に落札させた罪などに問われています。
4日の初公判で、古庄被告、山口被告ともに「間違いありません」と起訴内容を認めました。
被告人質問で古庄被告は動機について「山口被告から町内の業者にまんべんなく仕事を回すと言われた」などとして、価格を伝えるようになったと述べました。
検察側は、常習的犯行で競争入札制度の信用を損なったなどとして、2人に懲役1年6か月を求刑しました。
判決は、7月10日に言い渡される見通しです。