親から受け継いだ家業を時代に沿った “令和スタイル”に「アトツギ」が見据える事業継承の未来《長崎》
海に関わる会社を継ぐ上で、避けては通れない問題であると知ったことから、海岸で拾ったプラスチックごみを再利用したアクセサリーの制作を今年春から始めました。
兼子漁具の店舗のほか、佐世保市の「海きらら」などでも販売しています。
事業をさらに展開させるため、知識や情報を得たいと「CORGI」に参加しました。
(兼子漁具 兼子修治さん)
「まだ帰ってきて1年くらいだから、いろんな方とつながって情報収集して、僕がやりたいことを形作っていきたいという思いがあって(参加した)」
11月に行われた「CORGI」の中間発表会。
参加メンバーがワークショップなどを通して考えた事業プランを発表し、“先輩アトツギ” などからアドバイスを受けます。
兼子さんは、海洋ごみを活用した新規事業を発表。
プラスチックごみを固め、様々なものに加工しやすい「プラスチックの板」にして販売するというものです。
(兼子漁具 兼子修治さん)
「ごみを調達して消費するまでの一連の流れを作り出すことを『長崎モデル』として、県外や国外に発信していきたい。
プラスチック合板さえ作ってしまえば、建材にも使えるし家具にもできる。海洋ごみに関して考える機会が増える」
(一般社団法人ベンチャー型事業継承 山岸 勇太 事務局長)
「(ごみの)集め方が解決しないと、海にごみが漂い続けるのでは」
(兼子漁具 兼子修治さん)
「対馬市は約3億円の予算を国からもらって、海洋ごみ7000袋を回収している。資金をどう調達して人を動かせるかが、一番の課題。
僕がやりたいことの情報はある程度集まってきたので、今後集まってきた情報をどういうふうに凝縮して形作るか。
3月にもう1回発表があるので、そこまでにしっかり形作りたい」
家業が培ってきた経営資源をいかし、新たなステップへ。
世代交代をきっかけに、さらなる飛躍を目指して “アトツギ” たちが挑みます。
【NIB news every. 2024年11月20日放送より】