思い出いっぱいの学び舎 150年の歴史に感謝を込めて 福江島の小学校閉校式《長崎》
かつて、700人以上の児童が在籍した時代もあったといいます。
(崎山小学校 中山 末永 校長)
「地域にそれだけ子どもがいるのは、にぎやかな地域だったんだろう。想像できないような世界だった」
アルバムで気になったのが、ところどころ登場するこの七福神姿の子どもたちです。
(崎山小学校 中山 末永 校長)
「よくわからないんです」
約80年前に卒業した牟田ナルさんに、この謎の七福神について話しを聞くことができました。
御年92歳です。
(卒業生 牟田ナルさん)
「学芸会がある時にこんなことをしていた。学校の式場に持ってきて飾る」
(冷川小粹アナウンサー)
「学芸会の時は歌を歌ってたりしたんですか」
(卒業生 牟田ナルさん)
「うん 歌は歌ってた」
山に囲まれたこの地区に伝わる子守唄を教えてもらいました。
<子守唄>
♬ 崎山名所は、箕岳、臼岳、門前、それに火ノ岳
▼思い出がいっぱい 学び舎に感謝
学校の教員だった牟田さん。
崎山小への赴任はありませんでしたが定年後、非常勤講師として、30年間崎山にわたり、崎山小の子どもたちを見守りました。
(卒業生 牟田ナルさん)
「(知らないと)困ることを教えていたり、授業をした。怒らなかった。思ったことを話すように、あいさつ以外のことを話すように言った」
そしてナルさん、そっとつぶやきました。
「寂しかよ、崎山小がなくなるのは。悔しいね」
閉校式を2日後に控えたこの日。
地域の人たちが会場の設営のため、集まりました。
懐かそうに写真を撮るのは、卒業生の松本麻美さん。
現在、ポップスユニット「Tree」のボーカルとして、東京で音楽活動を行っています。
(卒業生 松本麻美さん)
「私は放送部だったので、ここをよく使っていた。伴奏のピアノを弾いたりしていた」
子どものころ、ここでアーティストになる夢を抱いた松本さん。
閉校式では、ふるさとへの思いを込めた歌で母校への感謝を伝えます。
(卒業生 松本麻美さん)
「本当に寂しいけれど、最後の最後に気持ちを込めて歌いたい」