海の恵みを有効活用 “野菜もまちも元気に”「魚の廃棄部分から農業用肥料」産業創出も目指す《長崎》
(平戸瀬戸市場 髙木 和明店長)
「(これまでは)自分たちで捨てに行っていたが、行かなくていいことと、お金もかかっていたが、お金もかからず、今は夏でも2日に1度、来てもらえるので助かっている」
回収後は、専用の処理装置へ。
(KTX 松田 淳志さん)
「発酵してる気泡であったり、酸のような成分があるので、こういうブクブクとした泡が出ている」
乳酸菌の力で、わずか1日から2日で肥料に生まれ変わります。
これまでに、約16トンのアラを回収。
焼却処分をしないことから、約3トンのCO2削減につながりました。
この技術を生かそうと、市が今年度から始めたのが「サーキュラーエコノミー創出事業」です。
(黒田 平戸市長)
「田舎だから捨て置かれたものが “それは資源だ” と、新しい希望と夢が広がる。このことが若者の将来の定住や就業につながればいい」
事業では、肥料の製造装置を改良して県内外で販売するのほか、肥料を活用した “平戸のブランド野菜” の開発を目指します。
この肥料を使った野菜作りに取り組む、県立北松農業高校。
野菜の栄養価などを分析する「実証実験」を行っています。
肥料で育てた、ジャガイモや玉ねぎの味は…。
(生徒)
「甘い。サツマイモって言われて食べたら分からなくない?」
(KTX 松田 淳志さん)
「見ていて気持ちがいい。本当にありのままに話してくれるので。いいものを使って作った野菜は、いいんだなと生徒たちも分かってくれたと思う」
事業では、地元の若者による野菜を生かした商品開発や、新たな産業の創出もサポートします。
県立猶興館高校の1年生は地域の課題を発見し、解決するための事業をスタートさせることを目指し、取り組んでいます。
(生徒)
「平戸シイラ観光ツアー」
(生徒)
「ふるさと納税って、簡単に出せる?条件がない?」
(StartupMate 大﨑 結さん)
「ふるさと納税で寄付してもらうときにシイラの鍋も返礼品で送るけれど、ツアーも一緒につける。ツアープラス鍋セットにする」
(生徒)
「それいいかも」