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長崎くんち【五嶋町・龍踊】若き小学校教諭の挑戦 魂宿った龍踊で子どもたちに夢と憧れを《長崎》

2024年10月3日 6:45

普段は長崎市内の小学校で、3年生の担任を務める山下さん。

稽古の時とは違った柔らかい表情で優しく語り掛けます。

先生の挑戦を、子どもたちも応援しています。

(児童)
「かっこいい。イケメン、おもしろい」

「やまぴー先生 頑張ってね」

「ファイト一発!」

(龍衆 山下諒将さん)
「大人が頑張る姿を見るのは貴重な機会になると思う。あきらめない姿勢とかいろいろなことに挑戦する思いに伝播していきたい」

希望のポジションがあっても決まるまではさまざまな番手を経験。

監督陣は鋭いまなざしで適性を見極めます。

“南部さんと同じ 二番衆を勝ち取りたい”

稽古がない日も、筋力トレーニングや走り込みを行ってきました。

そして7月、いよいよ番手発表の日。龍衆に緊張感が漂います。

(馬場 龍監督)
「はっきり言って、正直悩みに悩んだ」

(馬場 龍監督)「二番衆、南部光伸」

南部さんは 二番衆の筆頭です。そして…

(馬場 龍監督)「六番衆、山下諒将」

山下さんは、六番衆。

南部さんとともに二番衆になることはかないませんでした。

「もらった番手を誇りに最後まで走りぬいていきましょう」

番手の発表後、初めての稽古。

六番衆は、龍体の真ん中にあたるため、円になった形を保つときに “要” となります。

外に出すぎても 内に入りすぎても 円が崩れてしまうため、繊細な動きが求められます。

(筆頭 加藤 博之さん)
「六番衆はストッパーの役割。俺たちまでいってしまったら、七番が引っ張られてしまう」

(六番衆 山下諒将さん)
「今まだ、100%任されている番手を楽しめていない。悔しい気持ちもあるけれど、任された番手で自分がなくてはならない存在になりたい」

通常の稽古に加え、駐車場を借りて秘密の特訓も。
悔しさが決意へと変わりました。

番手発表から3か月。

(六番衆 中村 尊さん)
「六番衆がサポートで高くした方がいいのか」