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切れ味良く長持ち『蚊焼包丁』インバウンド戦略で世界発信目指す 病乗り越え親子で挑戦《長崎》

2025年1月19日 7:00

(長崎国際観光コンベンション協会 坂井桂馬チーフ)
「長崎でいうと平和都市というイメージは(海外の観光客に)あるが、次にどういうまちかが伝わっていない部分があるので、地域の事業者が持っているものや眠っている素材を掘り起こしながら、心に残るような体験を提供していくことを準備していかなければならない」

存続の危機を乗り越え、新たな一歩を踏み出した鍛冶工房。

伝統の技を未来へつなぐために。

親子二人三脚で、こだわりの包丁に命を吹き込みます。

(長男 拡大さん(28))
「父には父にしかできないやり方があって。
僕にも僕にしかできないやり方をやりながら見つけて、日本の刃物『蚊焼包丁』の素晴らしさを伝えたい」

(3代目 桑原 和久代表(59))
「少しでも作れて、少しでも売って、息子と一緒にやっていければいい。
桑原鍛冶工房が世界に通用すること、世界に羽ばたいていけるようにやっていけたらいい」

『蚊焼包丁』は、江戸時代の刀匠が “蚊焼の土” と “水” を使って刃物をつくる文化と、“西洋の南蛮刀の技術” がまじりあってできたのが始まりとされていて「桑原鍛冶工房」では、外国人観光客に向けて包丁作り体験とあわせて、歴史や文化、伝統を伝える取り組みを行っています。

これらの活動は、長崎国際観光コンベンション協会が手がける「長崎市サステナブルツーリズム」の一環で行っていて「一人でも多くの海外の方に、長崎を訪れる価値を体感してほしい」としています。

最終更新日:2025年3月5日 13:17