災害時「誰も死なせないまちづくりを」県内最年少15歳の防災士 目指すは若者中心の地域防災《長崎》
出水さんによると、この付近は防災を目的に、川の流れを変える大規模な改修がおこなわれているそうです。
(県内最年少防災士 出水琉さん(15))
「(溝が)線路の方にまっすぐ上って行っているのが、当時の名残り」
元々の本流は、線路下をくぐり右にカーブしながら再び線路下を通っていましたが、現在は線路に沿ってまっすぐ流れています。
(県内最年少防災士 出水琉さん(15))
「当時の長与川はカーブがきつかった。カーブは、川の勢いがあると氾濫してしまうので、氾濫しないようにカーブを緩やかにして安全になったということです」
また 下流に設置された水位計は、氾濫の危険度を示します。
(県内最年少防災士 出水琉さん(15))
「紫のところまで来たら氾濫なので、この辺は水びたし。赤いところまで来たら、避難するかどうか判断する指標になってる。
避難情報が出ていない時などに、自分で見て避難の判断材料にしてほしい」
父・享さん、母・亜紀乃さんとともに、親子3人が防災士という出水さん。
長崎大学工学部で働く父の影響で、ダムや橋などの大きな建造物に興味を持ったそうです。
(県内最年少防災士 出水琉さん(15))
「自分の誕生日は8月4日で実は “橋の日”。
例えば 採石場に行ってコンクリートができるまでの過程を学んだり、テトラポットの作り方だったり。
最近で言ったら、ダム工事を最初から完成までを見たりしてきた」
中島川の石橋などを見学するイベントに参加した際、災害を教訓にしたまちづくりを知ったことで防災への興味が強くなり、景観を守りながら水害に強くする工夫に感心したそうです。
(県内最年少防災士 出水琉さん(15))
「土木を知っていく上で “自然災害” があるので、防災の知識がないと社会を守っていけない。
景観を守るために『防災』というひとつのキーワードで、町を守るということから興味を持ちました」