【五島市の山火事】8日朝に鎮圧の発表「家がなくなると思い怖かった」付近住民も胸なでおろす《長崎》
五島市で7日に発生した山火事は、8日午前、鎮圧状態となりました。
消防は雑木を燃やしていた火が広がったとみて、詳しく調べています。
(青木雄大アナウンサー)
「私の後ろに見える緑の木々が生い茂る場所の隣り、少し黒くなっている部分が火災から一夜明けた現場です。かなり広い範囲に燃え広がったことが確認できます」
8日も早朝から陸上自衛隊がヘリで消火活動にあたった、五島市松山町の山火事。
午前8時、鎮圧状態となったことを受け、消防が残り火などの確認を行いました。
(付近の住人)
「まさかここでという思いもあったが、早い段階で鎮火してくれて、民家への被害もなかったようなのでほっとした」
(付近の住人)
「家がなくなるのではないかと思ったので、怖かった」
山火事は7日午前、発生。
地元の消防隊や消防団に加え、県からの要請に基づき長崎、佐世保などの消防も応援に駆けつけ、あわせて約120人が対応にあたったほか、陸上自衛隊も現地入りしました。
県災害警戒本部によりますと、この火事で約6万平方メートルを焼損。最大で、17世帯38人が一時避難しました。
8日朝には、大石知事も現地へ。
市の消防本部では、山林の焼けた範囲や、消火活動の状況などについて報告を受けました。
(大石知事)
「範囲が広く再燃の可能性もあるので、しっかりと見てもらえたら。よろしくお願いします。ご苦労様です」
また 入山する消防隊員らを激励したほか、火災現場を視察しました。
(大石知事)
「今回は五島だったが、また違うアクセスが難しい所では、別の結果につながった可能性もある。今後も注意してこんなことが起こらないように、周知啓発にしっかり取り組んでいかなければならない」
県などによりますと、ケガ人や建物への被害は確認されていないということです。
消防はコンクリート会社が、雑木を燃やしていた火が広がったとみて詳しく調べています。