“悲劇を繰り返さないで” 核廃絶訴え半世紀以上「ノーベル平和賞受賞」先人たちから受け継いだもの《長崎》
(日本被団協 和田征子事務局次長(1歳の時 長崎で被爆))
「被団協が、被爆者が何をしてきたかを伝える大きなチャンスになると思う」
(日本被団協 田中煕巳代表委員(13歳の時 長崎で被爆))
「ますます核兵器をなくすための大きな力になっていければ」
(日本被団協 木戸季市事務局長(5歳の時 長崎で被爆))
「人生の集大成、核兵器のない世界をつくりたい。最後の生き方が示されたことに感謝している」
(長崎原爆被災者協議会 田中重光会長)
ノーベル平和賞を受賞したことは、多くの先輩たちが被爆の実相を語り継いで訴えてきたことだと思います。
特に、長崎では谷口澄輝さん、渡辺智恵子さんたちが真っ先に会をつくって、被爆体験を話し合った。
それが長崎被災協の結成につながり、日本被団協の結成につながってきたということで、先日 墓前に報告にしてきました。
(長崎原爆被災者協議会 田中重光会長)
この受賞はあの日、亡くなった人、それから苦しみながら生活した全ての被爆者の人々、それから私たちを支援してくれた世界の人々に対しても受賞したものと私は思っております。
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
ただ 今の世界情勢はかなり厳しいところにあると思います。そんな中、今回のノーベル平和賞受賞したというのは、どういった意味を持つのでしょうか。
(長崎原爆被災者協議会 田中重光会長)
今、世界は戦争をしている、ロシアはウクライナで、イスラエルはガザ地区に侵攻し、核兵器を使うぞと威嚇をしています。核兵器の使用の危険が迫っている時代だと思っております。
だから政治指導者に「お前たちは何をしているんだ。もっと平和を追及しろ」という警鐘にもなってるんだと思います。
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
今後の活動のためには、やはり若い者の力も必要だと思います。若い世代に期待されること、どんなことでしょう。
(長崎原爆被災者協議会 田中重光会長)
私たち被爆者は、もうすぐ消えてなくなるわけですけれども、私たちの運動を若い人たちが引き継いでですね。
ねばり強く訴えていく、若い人たちはこの平和核兵器をなくす運動に勇気を持って参加してほしいと思っています。