障害者の能力は会社の力「可能性を信じてあげて」進む “障害者雇用” 新たなモデルに《長崎》
(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)
「前回の目標は?」
(城山 裕次郎さん)
「ポテトのやつ」
(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)
「今年12月までには、エキスパートを取れるように。また谷田さんにトレーニングしてって、裕次郎からもお願いしないといけない。待ってるばっかりじゃだめよ」
アドバイスをしたり、悩みを聞いたり。中村さんにとっては、家族のような存在。
思いを受け止めながら、時には優しく、時には厳しく接します。
(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)
「七虹ちゃんはカウンターもできるもんね」
木下 七虹さん18歳は、この春 高校を卒業し、時津町の店に入りました。
働き始めて まもなく3か月、今では。
(木下 七虹さん)
「グリルをしたり、ハンバーガーを包んだり楽しいなって。できれば長く続けたい。ここの職場は環境が良くて楽しいので、ずっと続けていきたいと思う」
▼住居も生活面もサポート 障害がある従業員の店舗を
そして会社は来年、新たな取り組みをスタートしようとしています。
障害がある従業員を1つの店舗に集めた店づくり。
新たなモデルにする考えです。
店の近くに全員の住まいも準備し、生活面もサポートする計画です。
(エス・ケイ・フーズ 中村 伸一郎 社長)
「将来的には自分で独立して、自分で生活して、自分で働く選択を取れるようにサポートしたい。私が先頭を切って、今後も障害者雇用を促進したい」1人の従業員との出会いから始まった障害者の雇用。
中村さんは、社内だけでなく社会全体に広がるよう願っています。
(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)
「日本中が障害者雇用という名前を付けなくても、一般の人を雇用するみたいに普通に雇用できる。それが当たり前になっている世界が、そういう時が来たらいい」