最先端技術を磨き継承して未来へ 「国内ナンバー1」「国内唯一」県内製造業の希望と課題《長崎》
高校新卒者に対し、製造業から県内のハローワークに出された求人数は1000人あまり。
しかし、内定者は、その3分の1程度の371人となっています。
企業の活性化などを目指す佐世保工業会では、合同での内定式や高校生、大学生に向けたインターンシップ、見学ツアーなどを企画して人材の確保に努めています。
(佐世保工業会 阿比留 宏 会長)
「県内には非常に優秀な企業やユニークな企業が多々あるが、これがなかなか認知されていない。こういう素晴らしい企業があるということを広めていきたい、認知してもらいたいと思っている」
▼「小さなまちで大きなものを」 国内ナンバー1や国内唯一の県内企業
県内には、国内ナンバーワン、オンリーワンの企業も。
佐世保市世知原町の「八天工業」は、交通インフラ設備を製造する会社です。
(八天工業 佐別當 法時工場長)
「今ここに並んでいるのは、すべてベルトコンベヤーの部品」
トンネル工事の掘削で出た土砂を搬出する「連続ベルトコンベヤー」は、最長で9キロまで対応。
さらに、工事現場に重機などを搬入・搬出する「インクライン」や「リフト」は最大100トンまで積載可能です。
(八天工業 佐別當 法時工場長)
「この分野における設備に対しては、ファーストコールカンパニー(真っ先に声がかかる会社)で、ほぼ8~9割はうちの会社でつくっている。その設備に関してはトップをつくっている会社」
設備は、西九州新幹線や北海道新幹線、西九州自動車道などのトンネル工事で使われています。
八天工業の従業員は70人。その9割以上が、地元の出身です。
(八天工業 佐別當 法時工場長)
「未来に残せるトンネルや、道路をつくれる設備に携われる機会をつくっていこうというのがこだわり。こういう小さな町でも大きなものをつくれるんだというのは見てほしい」
▼新たな製品をつくって地域貢献を
一方、今年10周年を迎える「シーヴイテック九州」がつくるのは・・・。
(シーヴイテック九州 平松 健児GM)
「上にあるのがCVTの金属ベルト。このベルトはエレメントとリングの2つの部品から構成されている」