【被爆80年】記憶を伝えるために…被爆体験をベースに制作「組曲 平和の旅へ」小中学校で披露《長崎》
長崎市の小中学校で平和を考えるコンサートが開かれ、市民合唱団が被爆体験をもとに作られた歌を合唱し披露しました。
原爆によって車いす生活になりながらも、世界を巡り核廃絶を訴えた故・渡辺 千恵子さんの体験をもとに作られた組曲「平和の旅へ」。
コンサートは被爆80年の今年、平和について深く考える機会にしようと長崎精道小中学校で開かれ、フィリピンから来日していた姉妹校の生徒と共に、約140人が鑑賞しました。
合唱の披露に先立ち、被爆者の長野 靖男さん 82歳が、歌の制作時に聞き取ったという渡辺さんの被爆体験などを語りました。
(長崎精道中学校 3年生)
「(歌による)体験談を聞いて感想で終わらせるのではなくて、家族や身近な人でもいいから多くの人に体験談のことを伝えていきたいと思った」
(被爆者 長野 靖男さん)
「被爆80年、今年は。そして被団協は(去年)ノーベル平和賞をもらった。改めて、渡辺千恵子さんの思いを伝えたい」
歌を披露した「平和の旅へ」合唱団は、被爆80年に合わせて市内の小中学校を対象に、無料でコンサートを開いているということです。