長崎県のドクターヘリ安全点検で再び運航休止 国の追加検査指示を受け《長崎》

4月に壱岐市沖で民間の医療搬送用ヘリコプターが不時着し、3人が死亡した事故で県は10日、同じ型のドクターヘリの運航を再び休止すると発表しました。
この事故は4月6日、対馬市から福岡市に向かっていた民間の医療搬送用ヘリが壱岐市沖で転覆した状態で見つかり、搭乗していた6人のうち、医師や患者ら3人が死亡したものです。
事故の原因を調査している国の運輸安全員会は今月2日、機体の進行を制御する上で重要な「コントロール・ロッド」と呼ばれる金属製の棒状の部品が破断していたと発表し、同型機の点検や必要に応じた交換を指示していました。
事故を受けて県がドクターヘリの運航を休止するのは3回目で、今回は国土交通省から「コントロール・ロッド」の取り付け部分について内部のひび割れ確認など追加の検査指示があったとしています。
運航再開の時期は未定で、休止期間中は防災ヘリや佐賀県のドクターヘリと連携して救急要請に対応するということです。