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岸教授らも出席「地域独自の農業になる可能性」平戸市で魚の“アラ”使った肥料活用事業の経過報告会《長崎》

2025年5月8日 21:06
岸教授らも出席「地域独自の農業になる可能性」平戸市で魚の“アラ”使った肥料活用事業の経過報告会《長崎》


平戸市で進められている魚のアラを使った肥料を活用した事業の経過報告が7日、行われました。

報告を受けたのは、平戸市の黒田市長や、事業を支援する慶応義塾大学・大学院の岸 博幸教授らです。


自動車部品の金型を製造する愛知県の「KTX」は、平戸市で、魚のアラを再利用して作るアミノ酸液肥を活用したサーキュラーエコノミー事業に取り組んでいて、県立猶興館高校など市内の3つの高校では、この事業を核として地域課題の解決策を考える “アントレプレナーシップ教育” が行われています。


7日は猶興館高校の生徒が、市長らを前に市のPR動画などの成果を発表しました。

(黒田平戸市長)
「発信する側と受け手側のマッチングがうまくいかないと、いくら発信してもいつまでたっても食いついてもらえない。どう宣伝していくか、素材をどうつなげていくかが、これからの課題」


KTXは、大型連休中に長崎市で開催したDEJIMA博で、この液肥で栽培された地元野菜の「かき揚げ五島うどん」を出品。

高校生も一緒に取り組みました。


(慶応義塾大学・大学院メディアデザイン研究科 岸 博幸教授)
「海を活用した肥料で本当に美味しい野菜を作ると、この地域にしかできない農業になる可能性がある。よりしっかり発展させたい」


KTXは「この取り組みを知ってもらい地方のロールモデルとして広げていきたい」としています。

最終更新日:2025年5月14日 17:59