長崎くんち【麹屋町・川船】“まちの仲間と駆け抜ける青春を” 最年長54歳の初挑戦《長崎》
(實藤 康史さん)
「部活をやってなかったので、自分の中で欠けていると感じていた。ねばりがないとか諦めが早いとか。
社会の中の厳しい中に身を置いて、自分がどう変化しているのか興味があった」
最年長の頑張りは、周りの若い根曳にも伝わり…。
(根曳 木村 颯さん(24))
「實藤さんは超人。あんな激しい船回しについてきて、いつも周りを明るくしてくれる。ムードメーカー。
助かっている。あんな感じで、いつも明るくしてもらっている」
(添采 中島賢二さん(51))
「いろいろぶち込んでくる人。俺采なのに、年下だからかな」
本番まで、残り一か月。
最初は安定していなかった船回しも、息のあった スピードある演技に。
そして、川船最大の見せ場5回転半の「梅の風車」は…。
本番さながらの気持ちのこもった演技は、集まった観客を沸かせます。
(客)
「ヨイヤー」
(實藤 康史さん)
「ギャラリーの方もたくさんいて、みんな気合いが入っていて、持てる120%を出せたのでは」
仲間と高め合いくんちに注いできた10か月あまり。
(實藤 康史さん)
「ちょっと寂しくなってきている。この仲間と最後だし、自分も卒業だろうと思っているので。
くんちが終わっても誇りをもって、日常生活に生かしていければと思いながら、毎日大切に過ごしている。あと数えるほどしかないので、集中して頑張りたい」
まちへの感謝、そして観客に勇気を届ける最高の演技を。
54歳、限界に挑んだその成果を、諏訪の大舞台で出し切ります。