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“ひとりの少年のため”誕生したヒーローを絵本に 養護学校に通う生徒の「友情物語」が復刊《長崎》

2025年4月8日 6:30


20年前には、さくらンダーが生まれたいきさつを “絵本にして残したい” と出版に尽力しました。

(当時担当した 野本 晃希教諭)
「25年前に4人の子どもたちがただ遊んでいただけ。それがいろんなものを生んで、いろんな人とつながりを持って、まだこの遊びに付き合ってくれているのは “平和” だと思う」

その後は絶版になったものの、当時、野本さんたちと一緒に制作に携わっていた宮﨑 美緒子さんが、絵本好きの集まるオンライングループで紹介したところ、共感を呼び、全国で復刊の声が高まっていったそうです。

(当時携わった 宮﨑 美緒子さん)
「賛同してもらえる人や、共感してくれる人が増えたことは、私もうれしいし、さくらンダーも喜んでいる」

(宮﨑 美緒子さん)
「久しぶり!元気そうだね。相変わらず元気な感じで、みんなにパワーくれそうでうれしい」

◆“笑い” は共通言語 みんなが笑顔になる町に…

野本さんと宮﨑さんはこの日、約6年ぶりにさくらンダーと再会。

復刊を機に、さくらンダーのパワーを川棚町全体に広げるため、町の教育委員会へ。

諸岩 達哉教育長に、絵本を手渡しました。


絵本は中央公民館の図書室に置かれたほか、今後、町内すべての小中学校に届けられる予定です。


(町教育委員会 諸岩 達哉教育長)
「この機会にこの本を利用してもらって、子どもたちにもよく読んでもらって、いろいろな人がいることを分かってもらいたい」

(野本 晃希教諭)
「(絵本を読む人の)それぞれの生きてきた今までの経験とかそれぞれ感じることは違うと感じている。皆さんで好きなように物語を作ってもらえれば。やっぱり “笑い” は共通言語。どんな人でも笑っていれば楽しめるのでは」

一人の少年を笑顔にするために生まれた「さくらンダー」。

次は町全体に笑顔を届けます。

最終更新日:2025年4月8日 6:30