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【被爆80年】実力派の芸人が「前代未聞の原爆ネタ漫才」 想像してみることの大切さ伝える《長崎》

2025年6月7日 6:45
【被爆80年】実力派の芸人が「前代未聞の原爆ネタ漫才」 想像してみることの大切さ伝える《長崎》


長崎の原爆をテーマに漫才を披露するお笑いコンビ「アップダウン」。

この日本で起こった「原爆」という悲劇を、若い世代に伝えたい。

“新たなカタチ” の伝承に取り組んでいます。

被爆80年の今年6月と8月に、再び長崎公演を行うアップダウンとは。
そして、彼らの思いとは…。


※くわしくは動画をご覧ください

【NIB news every. 2023年8月18日放送より】


北海道出身、芸歴27年のお笑いコンビ ‟アップダウン”。

(漫才)
「YouTubeとかで検索してみて。
 “いらっしゃいませが エアロスミスに聞こえるコンビニの店員” って検索したら出てきます。何百万回も再生されてますよ。ぜひ見てください」

漫才やコントの賞レースで上位進出を続ける実力派。
その彼らが2021年から取り組んでいるのが…

◆戸惑った “前代未聞のテーマを掲げた漫才”


(アップダウン)
「きょうは原爆体験伝承漫才ということで、“前代未聞のテーマを掲げた漫才” でございます」

長崎原爆をテーマにした漫才。これまでに長崎で2度公演しています。

「空襲ですよ。町中、空襲警報が鳴り響くわけですよ。あ~ぁ~」

序盤は、戦時中の日常をユーモラスに漫才。そして…


「景色は一変していました。赤い荒波が立ち騒いでいるかのようでした」

緊迫した演技で表現するのは、8月9日の長崎です。

この『被爆体験継承漫才』がうまれたきっかけは、被爆2世で作る団体からの依頼でした。

原爆の実相に興味をもたない “若者たちにも知ってほしい”

ただ、アップダウンの二人は、この話をもらった時に少し戸惑ったといいます。


(アップダウン 竹森 巧さん)
「最初はちょっと、原爆はさすがにテーマとしては難しいだろうなと思って…」

(アップダウン 阿部 浩貴さん)
「芝居だと90分から100分あるんですけど、さすがに長いなって。もっとシンプルにできないかと話し合った中で出たのが、漫才という形だった」

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