被爆者の“記憶” “願い”未来につなぐ「平和活動」“ゲーム”活用し当時の生活をリアルに体感《長崎》
7枚のモニターを組み合わせた大画面の地図。
被爆地点に、被爆者の写真が浮かび上がります。
顔写真をタッチすると被爆証言を聞くことができます。
白黒の戦時下の写真はAI=人工知能を活用しカラーに。
当時をよりリアルに感じることができます。
会場には、被爆者も訪れました。
(被爆者 市來 嚴代さん(93))
「やっぱりこんなに、あそこはあんなだったと思うことはあるけどね。やっぱり戦争は嫌だ」
被爆直後のまちを体感することもでき、自らの分身(=アバター)をつくると、焼野原を探索することができます。
(高校生)
「ちょっと似ている。すごい、イメージわきやすい。こうやって見てみたら。歩いている感じだったら分かりやすい」
(長崎東高校 鳥居 正洋教諭)
「普段 社会科の教員なので、いかに止まっている画を臨場感持って伝えるかということで授業をやるが、これは一発でふっと入れる」
VR=バーチャルリアリティーのコーナーでは、ゴーグルをつけた子ども達の目の前にウクライナの現状が…。
破壊された家やマンションなど被害の様子が広がります。
(小学生)
「ボロボロ」
(小学生)
「自分がその中にいるみたい。かわいそう。住めない状態だから」
(東京大学大学院 森吉 蓉子さん)
「まずは知ってもらう所から。歴史を知るというのが教訓になると思う。一人一人考えるきっかけになればいい」
そして 片山さんが担当するワークショップには、被爆者池田 道明さんの姿が。
6歳の時に爆心地から約700メートルで被爆していて、その体験を参加した25人の小学生に語りました。
(被爆者 池田 道明さん(85))
「いろんな物が飛んできて(長崎医大付属病院の)中庭で燃えている。中庭は火の海。火の海の中にあちこちで人が死んでいる」
この後、子どもたちはグループごとにパソコンへ。
写真資料を見ながら被爆前の街並みを確認し、仮想空間にブロックを積み上げるなどして建物の再現に挑戦しました。