長崎くんち【西濵町・龍船】豪快でスピード感ある船廻し “二胡” とのコラボで優雅さも演出《長崎》
(長男 幸之介さん(7))
「都会だから過ごし方が変わってくるので、ちょっと大変。なんか人が多い」
囃子で「鉦」を担当する 7歳の幸之介さん。
(長男 幸之介さん(7))
「ずっとキャン(鉦)を上げ続けるのが大変。(親指)の周りが痛い」
くんち3日間の奉納を無事に乗り越えられるよう、日々の稽古に励みます。
(長男 幸之介さん(7))
「大勢の人の前でくんちを見せるから、結構 緊張している」
(田本 佳史さん)
「緊張するのと、前回は感じなかったけれど 階段が怖い。逃げるときに、しっかり止めないといけないと実感する」
凹凸のある石畳の感触を確認しながら ポジションごとの「廻し方」、そして「止め方」を入念にチェックします。
(稽古)
「気になるのは1回目。斜めに入っていって、右舷が引っ張られている。できるだけきれいに合わせて」
10年ぶりとなる今回、老朽化した龍船の3つの木製の車輪を「鉄」に変更。もちろん船は重くなり、300キロ増しの約3.7トンに。
(色采 入江 雅夫さん)
「速度が多分、前回よりかなり早くなっている」
車輪が滑りやすくなったことで、スピードも増していました。
(色采 入江 雅夫さん)
「あれだけでこんなに早くなる。だから、めちゃくちゃ気をつけないと。速度だけは」
速さだけでなく 船の軸がぶれないように安定して廻すため、息の合った動作が求められます。
今年の奉納に華を添えるのが、中国の伝統的な楽器『二胡』とのコラボレーション。
演奏するのは、中国出身の二胡奏者 シッシー チーさんです。
(二胡奏者 シッシー チーさん)
「文化とかが違うので、リズムの取り方が新鮮。楽曲に合わせて皆さんに元気なイメージをつけたい」
囃子の活気ある演奏と、二胡の優雅さが融合。新たな演出として加わります。
(二胡奏者 シッシー チーさん)
「西濵町の子どもたちと一緒に演奏できてうれしい。長崎の文化と、長崎の元気いっぱいの姿をみせたい」
本番まで1か月あまりとなった9月1日。諏訪神社では、最後の稽古です。