長崎市スポーツ施設の再配置「平和を伝える機能向上も盛り込む」検討委員会が報告書提出《長崎》
長崎市松山町のスポーツ施設の再配置について、検討していた有識者委員会が報告書を市に提出しました。
4年間の議論を経て整備の大枠が定まった形で、市は正式な基本計画として進めていく方針です。
長崎市の平和公園のあり方や、スポーツ施設の再配置の方向性を検討してきた委員会の西岡 誠治委員長は、21日に市役所を訪れて鈴木市長に報告書を提出しました。
(検討委員会 西岡誠治 委員長)
「本日まとめることができたのでお渡ししたい。よろしくお願いします」
(鈴木市長)
「真摯にご審議いただき、誠にありがとうございました」
市のスポーツ施設が点在する、長崎市松山町の平和公園西地区。
高規格道路の建設に伴い、施設の再配置が必要になっています。
鈴木市長は去年11月、市民プールを現在の陸上競技場の場所に移し、
陸上競技場を茂里町の中部下水処理場跡地に移す方針案を表明していました。
検討委員会は4年間にわたって協議し、市の移転方針案を了承した報告書をとりまとめました。
被爆者団体などの指摘を受け、この地区を「平和を感じ 交流するゾーン」として、10のゾーンに分けたコンセプトも盛り込んでいます。
(検討委員会 西岡誠治 委員長)
「西地区が平和公園とみなされないような認識も見られたので、新たな玄関口として、平和を伝える機能を向上させることもこの中に新たに盛り込んだ」
(鈴木市長)
「市民の皆様に愛され、親しまれ、市民の本当に “憩いの場” として、公有の財産として未来にわたって残せるような、そういう平和公園西地区の再整備を進めていきたい」
市は今後、報告書の内容を精査し、正式な基本計画としていく方針です。