全国1位「運転者のシートベルト着用率ほぼ100%」…なのに “後部座席” の着用率は?《長崎》
去年行われた調査で、県内の運転者のシートベルトの着用率が全国で最も高い結果となりました。
一方で、後部座席の着用率は全国平均を下回っているということです。
JAFが警察庁と合同で去年10月に行った全国調査。
県内の運転席のシートベルトの着用率は、一般道路が99.9%。
高速道路は100%で、いずれも全国で最も高い結果に。
また 助手席の着用率も 一般道路・高速道路共に99%以上で、高い着用率となっています。
〔一般道路99%(1位) 高速道路99.7%(7位)〕
(JAF 長崎支部 中尾 和幸さん)
「運転席の着用率が高いのは昔から。調査し始めたころから高い」
一方で後部座席は…
(JAF 長崎支部 中尾 和幸さん)
「2008年に着用義務になって、年々上がってきている。それでも運転席・助手席に比べたら、まだまだ低い状態」
後部座席のシートベルトの去年の着用率は一般道路では、
2020年と比べて17.2%上昇し、45.3%。
また 高速道路でも14.8%上昇し、78.9%となっていますが、
いずれも全国平均を下回っています。
JAFが行った後部座席でシートベルトを着用した場合と、しなかった場合を比較した実験。
時速55kmの自動車が壁に衝突すると、シートベルトを着用していない人形は、前方に投げ出されたあとで運転席に頭を打ち付け、弾みで車体の天井にも衝突しています。
後部座席のシートベルトをしていない時の致死率は、着用時と比べて一般道路で約3.6倍。
高速道路では、約15.4倍に上がるといいます。
(JAF 長崎支部 中尾 和幸さん)
「罰則の有無に関わらず、まずはシートベルトが大事ということを知ってもらいたい。ドライバーは、運転時100%に近い確率でつけているので(後部座席の同乗者に)一言声をかけて、声かけしてもらえれば着用率は上がっていく。後部座席も運転する人の意識で上がってくると思う。まずはやっぱり意識を持つことが大事」
JAFでは、後部座席の同乗者が自発的にシートベルトを着用してもらえるよう、啓発活動を続けていくとしています。