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“世界平和の願いを込めて” 女子高校生の感性で被爆継承を『紙芝居動画』被爆者証言もとに作成《長崎》

2024年8月3日 22:01

(高校生)
「今回提案する企画は “平和のブーケ”です。これは花を使って平和を表現します。
平和は大切な “贈り物” であり、それを互いに分かち合うことが大切だという重要性を強調しています」

(活水高校平和学習部 竹内 伶さん)
「私たちより下の世代の人たちは『生の被爆者の声』を聞けないので、私たちがこれからの世代に伝えていかないといけないと強く思った」

お披露目を2週間後に控えたこの日。

竹内さんたちは、紙芝居の台本を英語に翻訳していました。

イラストの作成からナレーションまで、全て手作りです。

仲間と協力して “自分たちの力” で作り上げます。

(活水高校平和学習部 竹内 伶さん)
「一から全部作り上げたという実績や経験が、これから私たち4人にとってすごいいいものになるかなというのと、松尾さんに喜んでもらいたいという気持ちがすごい一番大きい」

▼小さな行動の積み重ねが「平和な未来」つくる

そして、いよいよ お披露目の日。

(高校生)
「2024年5月、私たち高校生は被爆者の松尾幸子さんと話せる機会がありました」

(高校生)
「79年前のあの日、私は11歳の小学5年生でした。救急かばんを確認していた時のことでした。急にピカーっと白くて黄色い光で包まれました。数秒後、ドンと大きな音がして一瞬で真っ暗になりました」

ナレーションは日本語だけでなく、英語でも読み上げられました。

出来上がった動画を見た松尾さんの反応は…。

(被爆者 松尾 幸子さん(90))
「表現してくれたのは優しいが、みんなの心に響く。彼女たちがまいた種がいろんなところに広がっていくんだろうと思うのでうれしい。感謝している」

(活水高校平和学習部 竹内 伶さん)
「これからの世界を作るのは私たち若者。日本だけじゃなく世界の若者にも伝えていかないといけないと、自分自身強くこの紙芝居を作りながら思った」

小さな行動の積み重ねが、平和な未来をつくると信じて…。

被爆79年、若い世代がバトンをつないでいきます。