心身への負担だけでなく人間関係に悪影響も「睡眠不足・睡眠不調」を考える《長崎》
睡眠不足が続くと心身への負担だけでなく、社会生活のあらゆる場面に悪影響を及ぼす可能性があると警鐘をならします。
(長崎大学病院 睡眠・覚醒障害外来 近藤英明 助教)
「いわゆる睡眠負債、借金ということ。
助け合いの行動が減ってしまったり、感謝を伝える言葉が少なくなりがちだったり、“人間関係にかなり影響する” と思う」
睡眠不足とならないため大切なことを近藤助教に聞きました。
朝起きた時のすっきりした感覚「睡眠休養感」というそうですが、これがあるかどうか。その上で睡眠が足りないなと思う時は、まずは十分に眠ることが重要です。
▽普段より1時間早くベッドや布団に入る
▽日中に20分ほどの「仮眠」をとる
▽休日に多めに睡眠をとる「寝だめ」
また まとまった休みがある時は、自分にとって適切な睡眠時間がどれくらいかを知る いい機会だそうです。
目覚まし時計をかけずに寝て、これを「5日から1週間」続けるとその目安がわかるそうです。
いい睡眠をとれているかどうかは、健康や心の調子だけでなく仕事のパフォーマンスにも影響します。
ある企業の取り組みを取材しました。
大村市に本社を置く「幸運トラック」では、“働きたか改革” の一環で、3年前に会社の敷地にトレーラーハウス型の「仮眠休憩室」を導入しました。
その中は…
(幸運トラック 営業統括本部 松本敬太 副本部長)
「防音も断熱も入っているのでいい環境で仮眠を取ることができる」
エアコンのほか、6つある部屋のうち1つにはシャワーや洗濯機なども。
快適な睡眠をとれる環境を整えていて、利用するドライバーも増えてきたといいます。
(幸運トラック 本社営業所 尾長谷 尚也さん)
「トラックで寝るよりよく眠れる。すごく大きく変わったエアコンがついていて、騒音が少ない個室で眠れるのもパフォーマンスにつながっている」
快適な睡眠環境は、仕事の活力にもつながっているようです。