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春風に舞う感謝の紙テープ「島の春 旅立ちと別れ」万感の思いあふれる福江港《長崎》

2025年4月5日 7:00

(福江中バレー部 畑中真紀子先生)
「(転勤先で)また私もバレー部の顧問になれたら、一緒に戦いましょう。ずっと応援してます。大好きです」

◆転勤で島を離れる家族 それぞれの別れ

中学校教諭の松本 一路さん。

福江島で6年間勤務し、この春 家族で佐世保市に転勤することに。

(松本 一路さん)
「どんなクラスか。朝の会から爆笑しまくりよったね」

(生徒)
「給食が大好きな先生」

(松本 一路さん)
「常に笑顔が絶えなくて、冗談も通じるし、だけどちゃんとする時はちゃんとする子たちだったので、すごく毎日が楽しかった」

(松本さんの息子)
「寿し善っていうおすしやさんで、すしをいっぱい食べたのが楽しかった」

(冷川小粹アナウンサー)
「友だちに伝えたいことは?」

(松本さんの息子)
「あっちでもバスケをたくさんするので、こっちでも勝って全国に行ってください」


小学3年生の息子は、バスケットボール部の友人たちの見送りに…。

門出に花を添えるのは、中学校、高校の吹奏楽部です。

(県立五島高校 吹奏楽部員)
「周りの雰囲気を、みんなの心に寄り添った演奏にできるようにがんばる」

(吹奏楽部 松尾 健太郎 教諭)
「いつも見送る時に使う曲がある。それをみんな暗譜しているので、元気に演奏する」

バレーボール部の先輩を、船が出る1時間前から待っていた中学生3人。

(中学生)
「いなくない?きょうじゃなかったらどうしよう」

出港の時間が近づき、先輩の姿を探しますが…。

(港にいた人)
「朝のジェットフォイルにいましたよ」

先輩はすでに出発していて、会うことができず。

代わりにこのカメラに向かって先輩へのエールを伝えます。


(中学生)
「会えなかったけど、大学でも頑張ってください」

島生まれ、島育ちの中学3年生 川口志道さん。

野球に専念するため親元を離れ、春からは高校の寮で暮らすことに。

80歳になる祖母の菊枝さんも見送りに駆けつけました。

最近は、野球の試合の応援になかなか行けなかったそうです。

巣立つ孫に、最後に伝えたのは…

(祖母 菊枝さん)
「頑張り過ぎんとよ」

船の汽笛が響く 旅立ちの春…

それぞれの思いをのせて出港します。

最終更新日:2025年4月5日 11:06