【県高総体】避難して7か月 ウクライナ人高校生 相撲競技で仲間とともに優勝目指す《長崎》
(相撲部の同級生 西山瑛太さん)
「あしたは何の授業」
(エゴール・チュグンさん)
「英語、日本語、数学」
(相撲部の同級生 西山瑛太さん)
「あっち(ウクライナ)で食べるご飯をたまに作ってくれて、寮で一緒に食べたり時々する。最近思っていることや、相撲だけじゃなくて学校の話や寮の話をよくする」
(エゴール・チュグンさん)
「日本の生活は、おもしろくて楽しい」
大好きな仲間と共に、デビュー戦へ。気持ちは高まります。
(エゴール・チュグンさん)
「私は勝ちたい。勝ちたいです。インターハイも勝ちたい」
6月4日、大会当日。
競技会場の 諫早農業高校に、チュグンさんの姿がありました。
(カメラマン)
「ふたりとも緊張してますか?」
(相撲部の同級生 西山瑛太さん)
「大丈夫!楽しみ」
県高総体の「相撲」競技には、チュグンさんが通う長崎鶴洋高校のほか、諫早農業高校と北松農業高校の合わせて3校が出場。
チュグンさんは「団体戦」のほかに、体重に関わらない「無差別級」と「100キロ以上級」の個人2階級にも出場します。
会場にはOBや町の人も駆けつけ、大声援を送ります。
立ち合いなどの確認をし、まずは5人で戦う団体戦に臨む選手たち。
(長崎鶴洋高校相撲部 髙橋修 監督)
「いつも通りのことをやればいいから。リラックスね、リラックス」
(長崎鶴洋高校相撲部 西山瑛太さん)
「エゴール、頑張ろう!シャッ」
チュグンさんは「先鋒」。
第1戦。対戦相手は北松農業高校。
相手のまわしををつかみ、前へ。
寄り切って、チュグンさんに軍配があがりました。
初めての公式戦で、白星スタートです。
続く第2戦、重量級の対戦相手にも見事、勝利します。
その後の 個人戦「無差別級」は、惜しくも初戦敗退。
残るは、4人によるリーグ戦で争う「100キロ以上級」です。
初戦は相手の反則で勝ち、2戦目へ。
第2戦は土俵際で粘られますが、前へ。