島っ子だけで勝ち獲った初の甲子園出場「壱岐高野球部 強さのワケ」大会に向け島を挙げての大応援《長崎》
(壱岐高校 浦上脩吾 主将(2年))
「試合のピンチの場面で、キャッチャー岩本が面白いことを言ってくれる。緊張もほぐれるし、もう1回スイッチも入る」
(壱岐高校 岩本 篤弥 選手(2年))
「(ピンチで)集まった時は大体、みんな顔がこわばっている。自分がとりあえず和むことをやろうと思い、意識してタイムをかけるようにしている」
甲子園を目指す中で、島ならではの悩みにもぶつかります。
練習試合をしようにも、一度の遠征で30万円ほどの費用がかかる壱岐。
制約の多い練習環境の中、鍛え上げてきたのは「守備」でした。
島民の期待も背に臨んだ秋の県大会では、準々決勝と準決勝で「甲子園経験校」と対戦し、完封勝利。
5試合を戦ってのチーム防御率は「1.38」で、堅い守りを武器に甲子園に挑みます。
(坂本 徹 監督)
「普段グラウンドでやっている練習を、そのまま試合で発揮することが(甲子園の)目標」
「100年に1度の奇跡」と待ち望んだ島の人たちと
“心を一つに” 挑む 高校球児の夢の舞台「甲子園」。
(壱岐高校 浦上脩吾 主将(2年))
「まずは1勝を目標にチーム一丸となってやる。21世紀枠に選ばれなかった高校の思いを背負って、地域や応援してくれる方々に感謝の気持ちを持って全力プレーで1勝を目標に結果で恩返しができるように頑張る」
島の期待を胸に高校球児の聖地に乗り込みます。
今回の出場に向けては、壱岐市が行ったクラウドファンディングで全国から寄付金が集まったそうで、選手らの遠征費などにあてられるということです。
32校が出場する春の選抜高校野球大会は、3月7日に組み合わせ抽選会が行われ、
18日、兵庫県の阪神甲子園球場で開幕します。