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親子パラスイマーに密着!「息子は日本パラ育成選手」父も共に臨む全国の大舞台 その結果は…《長崎》

2024年12月1日 7:00

◆目標は親子ともに『金』

(父 拓郎さん)
「肘、固定したまま?」

(森田悠月さん)
「最初のプルはね。プッシュは曲げた状態で、この辺曲げて手のひらで押すんじゃなくて、脇を締める感じ。最初 プルは前でかいて、最後 手で押すっていうよりかは、脇を締める感じ」

(父 拓郎さん)
「間近で一緒に泳ぐと見て気づくこともあるので、実際に泳ぎを見て、水中とか勉強になる」

以前は拓郎さんが指導していましたが、今では息子の成長を感じる場面が多くあり、学ぶことも多いそうです。

(父 拓郎さん)
「目の前で金を頑張って取って、その姿を見てもらいたいし、僕も息子の “大会新で金” っていう目標を、目の前で見たい」

(森田悠月さん)
「去年立てた “自分の自由形の大会新” を塗り替えて『金』をとること。親子としての目標は、2人で『金』取って帰ってくることが目標」

親子で目標を掲げて臨む、念願の舞台へ。

しかし、悠月さんの体には異変が起きていました。

◆悠月さんの足に異変 さらなる切断も視野に…

(ながさきハートクリニック 坂井伸彰 医師)
「痛みが膝の外側と足首もものすごく痛いと、(カテーテル治療前は)言っていたけど…」

今年の夏頃、歩けないほど左足が痛むように。

学校を欠席する日もあったそうです。

(森田悠月さん)
「痛み自体は結構前からあったが、ひどくなったのは6月あたり。
水に入って、ちょっと動くのも痛いぐらいで。何もしなくても痛い時もあるぐらい」

3歳になるまでに5回行った大きな手術に加え、小学生のころから続けているハードな練習。

膝やふくらはぎ、足首の血管に、炎症や損傷が生じていたのです。

(ながさきハートクリニック 坂井伸彰 医師)
「以前、膝と足首の手術しているので、正常の足の方と比べると負荷がかかる部分は多くなっていると思う。
それによって炎症血管がずっと居座ってしまって、痛みを発する神経も出てきてしまって、歩くのもつらいというような症状が出たのでは」

母 舞奈さんは、初めての息子の姿に最悪の判断も頭をよぎったと話します。