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親子パラスイマーに密着!「息子は日本パラ育成選手」父も共に臨む全国の大舞台 その結果は…《長崎》

2024年12月1日 7:00

(母 舞奈さん)
「日常生活を、通常通り送れないというのに不安があった。最悪、“切断” っていうところを考えた上で、他にも治療法がないかなっていうのを探していた」

(森田悠月さん)
「切断するのは、選択肢として残してはいたんですけど、もともとあるものがなくなるから、もし切断したら生活とかどうなるんだろうって思ってました」

悠月さんは、細いチューブを挿入して異常な血管にふたをする「カテーテル」治療を決意。

9月上旬に治療を行うと、1週間後には自分で歩けるまでに。

そして7割ほどの力を発揮できるまで回復し、本番を迎えます。

◆親子で挑む 全国障害者スポーツ大会 = 通称「全障スポ」

今年の全障スポの「水泳」は、3日間にわたり競技が行われ、全国から約300人が出場しました。

知的障害者と身体障害者、そして年齢、性別障害のレベルによって、クラスが分けられます。

初日のこの日は、拓郎さんが25メートル自由形に出場。

力強い泳ぎを見せ、目標に掲げていた優勝は逃しましたが、結果3位。
見事 銅メダル獲得で、一安心です。

(父 拓郎さん)
「本当は金メダルが欲しかったが、なかなか難しくて、銅メダルは獲れたのでよかった。息子からは頑張ってこいと言われたので、とりあえず結果を残せてバトンタッチはできたかな」

メダルを提げた父の姿に、悠月さんも笑顔がこぼれます。

(森田悠月さん)
「しっかりベストも出たし、念願のメダルも獲れて、うれしいのと、ほっとした気持ち。自分もしっかり自己ベストを出したい」

大会2日目は、拓郎さんが出場者1人だけの平泳ぎのレースに臨み、優勝。

そしてその後、いよいよ 悠月さんが50メートル自由形のレースに挑みます。

(森田悠月さん)
「結構体は調子いいと思います。大会新記録と自己ベスト。どっちも持って帰ってこれたら」

(父 拓郎さん)
「息子ならやってくれると思います」

悠月さん、この日 足の痛みはありません。