「あたたかさのある米子市政を目指したい」 8年ぶりの米子市長選挙は伊木隆司氏が3回目の当選 ”米子から地方創生”の推進を掲げる 鳥取県米子市
山陰の商都・鳥取県米子市で8年ぶりの選挙戦となった米子市長選挙。三つどもえの激しい選挙としても注目されましたが、現職の伊木隆司氏が2人の新人山川氏、門脇氏を制し、3回目の当選を果たしました。
伊木隆司 氏
「本来ならば、2期8年もやればこの度の選挙。もっと楽に勝てなければならなかったと思っていますが、 私の不徳の致すところで本当に厳しい、厳しい選挙戦となってしまいました。心あるあたたかさのあるそんな米子市政を目指していきたい」
一方、8年前の選挙戦に続いて2回目の米子市長選挙に挑み次点となった元鳥取県議会議員の山川氏。現職のしがらみ打破も訴えましたが、前回の選挙戦の9千票から1万2千票の差に広がる選挙結果となりました。
選挙戦では、市役所本庁舎の借地問題解消や米子駅前に市役所や買い物機能を集約させる構想などを掲げましたが、今回もあと一歩及びませんでした。
山川智帆 氏
「本当に全力でやりきりました。この米子市、鳥取県を思う心日本の国を思う心は、皆さんと同じでその同じ方向を向いて共に歩いて行ける一緒につくれるあきらめずやっていきたい」
わずか2か月前に出馬表明し、初めての選挙で5400票余りを獲得した門脇氏。独自の戦い方で存在感を示し注目を集めました。
そして、当選から一夜明けた21日。伊木氏は、市内の選挙事務所で報道陣の取材に応じました。
伊木隆司 氏
「本当、ホッとしているということ。非常にスッキリした久しぶりにさわやかな朝を迎えることが出来ました」
お茶を飲みながら当選の号外に目を通すなど、妻の陽子さんと一緒に当選の喜びをかみしめていました。
そして、今後の市政の重要課題として、”教育と子育て支援の充実”を挙げ、3期目に向けて意欲を示しました。
伊木隆司 氏
「やはり、次の世代をいかに育てていくのかということは、最大、最も重要な課題と思っていますので、これは優先的に取り組む」
一方、今回の選挙戦で市民の関心が高まった市役所本庁舎の借地問題の解消に向けては。
伊木隆司 氏
「出来るだけ早期にという意味で3期目、4年あるわけですが、その中でも一番早い時期に解決できるようにしたい」
多くの課題が山積している中、新たに”米子から地方創生”の推進も掲げている伊木氏。次の4年間のかじ取り役として、米子をどのように活性化していくのか、3期目の手腕が試されます。