休館していた鳥取県立博物館5月1日から運営再開 鳥取藩と鳥取城の歴史・文化を知ることができる展示室が目玉の一つ 館内をリニューアルし一般の人が見学できる収蔵室も 鳥取県鳥取市
今年2月から休館していた鳥取県立博物館が、5月1日から運営を再開します。
それを前に4月30日、内覧会が行われました。
鳥取県立博物館は、3月30日の鳥取県立美術館オープンに伴い展示物の移転作業と整理のため2月から休館していました。
その間に、館内のリニューアルも行われ、5月1日に運営を再開します。
リニューアルの目玉の一つが「とっとりの藩と城」というこちらの展示室です。
今回新たに作られたもので、博物館が国の史跡・鳥取城跡内に立地していることもあり、鳥取藩と鳥取城の歴史・文化を知ることができる内容となっています。
その中でも特に注目の展示がこちらの甲冑です。
鳥取県立博物館 大嶋陽一 学芸員
「鳥取藩の11代藩主・池田慶栄公が着用した甲冑になっております。極めて伝統技術としても高い技術を誇っている甲冑になっています。」
胴の部分に「獅子」と「ボタン」が描かれているこの甲冑は実際に11代藩主・池田慶栄が着用したもの。状態としても非常によく、鳥取県保護文化財にも指定されました。
そのほか、池田家の元藩主が家臣へと送ったとされる五月人形や平安時代の日本刀の名工伯耆安綱が作った太刀。さらには実際に使われた刀なども展示されています。
また、今回のリニューアルでは動物の標本や民俗資料などを一般の人も見学出来る収蔵室も設置。
よりオープンな博物館となりました。
鳥取県立博物館 福代宏 学芸課長
「より身近にご覧いただいてその魅力を感じていただきたいと工夫している。鳥取県の豊かな自然とそして長い歴史に育まれた風土というものを展示を通して感じていただきたいと思う」
鳥取県立博物館では、5月以降、鳥取藩や鳥取城に関するイベントを開催する予定にしています。