山陰地方で相次ぐ火災 春に増加する火事を防ぐための注意点を消防で聞く
山陰地方で相次ぐ火災。春に増加する火事を防ぐための注意点を消防で聞きました。ここのところ山陰両県で相次ぐ、火災…。3月18日、鳥取県鳥取市でアパートや隣接する住宅など3棟を全焼する火事が発生しました。
また、3月31日島根県雲南市で母屋や納屋など3棟を焼く火事が発生。鳥取県米子市でも、住宅3棟が全焼する火事がありました。鳥取県東部で過去5年間に発生した火事の件数は3月から5月にかけての春の季節は特に、火災が増えています。
4年前の2021年4月1日に島根県松江市島根町の住宅密集地で起きた大規模火災。コテージなどを含む22棟が全焼し、半焼した建物や「ぼや」を含め、合計32棟に被害が出ました。当時は強風注意報が出ていて、東からの強い風にあおられて次々と燃え広がりました。
なぜ、この時期に被害が増えるのでしょうか。鳥取県東部消防局によりますと春は晴れの日が増えるものの、降水量が減る、空気が乾燥する、強い風が吹くなどの理由で屋外での火災が多くなるといいます。
鳥取県東部消防局予防課 森本慎 主幹
「火事がすごく増えてきています。屋外での焼却による火災が増えてきている形です」
最近増加する、農作業中の火入れや野焼きなどによる屋外の火災。鳥取県東部だけでも去年より大幅に増えていて今年3月は5件となっています。各地で多発する山林火災につながる危険性もあるため、特に注意が必要です。
鳥取県東部消防局予防課 森本慎 主幹
「ちょっと目を離した隙に燃え広がったとか。風ですね。こんなに風が吹くとか思わなかったというところで燃え広がるなど」
そこで、注意すべきポイントを聞くと…?
鳥取県東部消防局予防課 森本慎 主幹
「屋外での火の取り扱いのポイントが6つ」
・燃えやすいものの近くで火を使わない
・強風、乾燥しているときには火を使わない
・事前に消火の準備をする
などです。
鳥取県東部消防局予防課 森本慎 主幹
「他人事ではなくて自分事として捉えていただいて、これから風が強くなるんですけど気象情報に注意いただいて火災予防に努めていただきたい」
特に春は「春の嵐」と呼ばれる台風並みの暴風になることもあるため十分注意が必要だということです。