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「いくら言われてもないものはない」西日本屈指のコメどころ奥出雲町で田植え作業が最盛期 コメの価格高騰は続き、島根県内でも1年前の約2倍… コメ農家の心境は 島根県奥出雲町

2025年5月11日 7:12
「いくら言われてもないものはない」西日本屈指のコメどころ奥出雲町で田植え作業が最盛期 コメの価格高騰は続き、島根県内でも1年前の約2倍… コメ農家の心境は 島根県奥出雲町

高騰がとまらないコメの価格。5月9日時点で17週連続で値上がりするなど、落ち着く気配がみられません。こうした中、西日本屈指の米どころ島根県の奥出雲町で植えられているのは奥出雲町のブランド米仁多米です。

馬木の里たんぼ法人 藤崎富義さん
「1、2、3、4…7面目くらいですか今は。体力の続く限り頑張りたいです」

こちらの農業法人では、70歳代から90歳代までの14の農家が所属。5月3日から今シーズンの田植えをスタートさせました。

全国のコメの価格は17週連続で値上がりし、島根県内でも1年前の約2倍に。多くの小売店で、5キロ入りが4000円前後で販売されています。こうした、コメの価格高騰については?

馬木の里たんぼ法人 藤崎富義さん
「どっかで滞ってるんじゃないですか(玄米30キロ)1万円でも高かった時代ですから。今の値段見たら倍になってますから。ちょっとびっくり、あまりにも今までが安すぎたから高くなるのはいいことですね。農家からするとね」

こちらの農業法人では去年も例年並みの収穫量があり、コメ不足の理由はわからないといいます。しかし…。

馬木の里たんぼ法人 藤崎富義さん
「あちこちからお米がないか、ないか電話がかなりかかってきた。ただいくら言われてもないものはない。もうみんな出荷してるから」

コメ不足の影響が出ている他の地域からの問い合わせが今年は増え、対応が追いつかないのが現状です。

馬木の里たんぼ法人 藤崎富義さん
「とにかくいいお米を作りたいです。みんなに喜んでもらえてみんながハッピーになればいいと思っています」

こちらの田んぼでは、これから2週間ほどかけ合わせて13万平方メートル分の田植えを行います。今年9月には刈入れが始まり、仁多米コシヒカリ約7万キロを収穫。地元の店やJAに販売する予定だということです。

最終更新日:2025年5月11日 7:12