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重大事故を防ぐ有効な手段である「ワイヤーロープ」はトンネル内に設置が困難!? 代替策と試験的に導入している「センターパイプ」とは?

2024年9月27日 18:37

国交省によりますと、去年3月までの4年間に全国のワイヤーロープ設置区間で起きた3700件の事故のうち、対向車線へのはみ出しはわずか10件。重大事故を防ぐ有効な手段であることがわかります。命を守るのに有効なワイヤーロープですが、なぜトンネル内では設置がないでしょうか。

国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所 山田晋吾 副所長
「ワイヤーロープを入れればいいんですけど、ワイヤーロープを入れようとすると支柱を撃ち込まなくてはいけないんです」

ワイヤーを張るために必要な支柱の長さは約2.6m。しかし、通常トンネル内には中央分離帯の下に雨水を流す排水溝が通っていて、この長さの支柱を立て込むと排水溝が破損してしまいます。このため、ワイヤーロープの設置は難しいということです。

そこで今、代替策として国土交通省とネクスコが試験的に導入しているのが「センターパイプ」。幅を広げて排水溝にかからない位置に支えとなる短い柱を入れ、ボルトで固定して鉄製の棒を連結させます。山陰地方では出雲ー斐川間で試験的に運用。

国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所 山田晋吾 副所長
「ワイヤーロープに代わるものとして今全国的に検証等をしていますので、そのあたりの動向を我々としては見ていきたい」

国交省によると、今後の方針は今年度末に検討されるということです。また、警察は絶対にわき見運転をしないことや速度超過・車間距離の確保に注意するよう呼び掛けています。

そこで今、代替策として国土交通省とネクスコが試験的に導入しているのが「センターパイプ」。幅を広げて排水溝にかからない位置に支えとなる短い柱を入れ、ボルトで固定して鉄製の棒を連結させます。山陰地方では、出雲ー斐川間で試験的に運用。

国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所 山田晋吾 副所長
「ワイヤーロープに代わるものとして今全国的に検証等をしていますので、そのあたりの動向を我々としては見ていきたい」

国交省によると、今後の方針は今年度末に検討されるということです。また、警察は絶対にわき見運転をしないことや速度超過・車間距離の確保に注意するよう呼びかけています。

最終更新日:2024年9月27日 18:58