【今年最も暑い一日】となった山陰地方 宮中行事に献上する「献穀米」の種もみをまく式典が開催 鳥取県三朝町
南からの暖かい風とフェーン現象により夏を思わせるような暑さとなった4月18日の山陰地方。
午後2時現在の最高気温が島根県川本町30.5℃と今年初の真夏日となりました。
街の人
「暑いです。私こんな(ジャンパー)のを着たけどね。とっても暑いです(服装を)失敗しました」
また、鳥取県鳥取市青谷町と米子市で29.9℃となるなど、多くの地点で今年最も暑い一日となりました。
島根県松江市にある松江城の観光客は。
観光客(夫婦)
「ちょっと異常ですよね暑すぎますよね、夏みたい」
「これから先不安ですよね。(対策は)日傘を持って、日焼け止めを塗って」
「僕はもう何も、帽子だけです」
観光客
「天守閣、風が気持ちよかったのでそこで涼みました」
こうした中、鳥取県三朝町では、皇室で行う宮中行事に献上する「献穀米」の種もみをまく式典が行われました。
今年の鳥取県の献穀米を栽培することが決まった吉田定夫さんや関係者が出席。豊作祈願の祝詞が読み上げられたあと、吉田さん夫婦が鳥取県のブランド米、「星空舞」の種もみを祭壇に設置された箱にまきました。三朝町で献穀米を栽培するのは、2005年以来となります。
米農家 吉田定夫さん
「鳥取県のお米っていうのはほんとにいいよねと言われるよう細心の注意を払っていいコメを作っていきたい」
昨年からの米不足やアメリカとの関税交渉などコメの生産者を取り巻く現状については…。
米農家 吉田定夫さん
「今、もうからない労働、重労働をしたって意味がないという概念が広がっておりますのでその辺を改善するべきかなと思っております。自然と若い人も農業に関わってくれるのかなと」
少しでも状況が良くなることを願っていました。
4月18日にまかれた種もみは5月には田んぼに植えられ、9月中旬には収穫されて11月に宮中行事に献上されるということです。