朝は寒く、昼は暑い山陰地方の「寒暖差」 その気温差の理由は? 「五月病」の原因の1つになり得る「寒暖差疲労」や「寒暖差アレルギー」にも注意・出来る対策は? 鳥取県鳥取市
5月8日の朝6時の時点で、10℃を下回る地点が相次いだ山陰地方。5月に入っているにも関わらず、厳しい寒さとなりました。
最低気温は、
鳥取:6.3℃
松江:8.9℃
と山陰地方の多くの地点で4月中旬並みに。そんな中…。
街の人
「体調管理が心配ですよね。ゆるやか~に暖かい日が続いてほしいなと思います」
観光で訪れた人
「一瞬寒いなって」
Q.昼から夏日になりそうですが
「じゃあ昼からはこの服が邪魔になりそうです」
街の人も心配するのは、「寒暖差」。昼からは一転、各地で20度以上となり、落差の大きな1日となりました。
最高気温は
(島根県)川本町:26.5℃
と、夏日を観測した地点も…。この気温差の理由は?
田中井 気象予報士
「低気圧に覆われていましたので、夜から朝にかけて雲がない状況が続きました。そのため熱が上空に逃げていくという状態となって気温が下がって冷えた。ただ日中になりますと日差しが 届いてきて気温が上がっています。また夏に向かってきていますので、暖かい空気も入ってきています」
寒暖差が発生したワケは、「放射冷却」。山陰は、東京などに比べてコンクリートに覆われている面積が小さく、自然が多い為、夜に気温が下がりやすいといいます。
田中井 気象予報士
「5月と6月の平均気温を比べてみますと、5月はこのくらい(の気温)ですが段々と6月にかけて気温 の差が縮まっていきます」
5月いっぱいは寒暖差に注意が必要。ただ、この寒暖差が続く期間は注意点が…。
よしだ内科 吉田眞人 院長
「寒暖差疲労とか寒暖差アレルギーっていう言葉を聞かれたことがあるかもしれませんけども」
医師が警鐘を鳴らすのは、寒暖差による体への影響。一般的に人が適応できる寒暖差は7℃と言われていて、10℃以上の寒暖差がある日は体のバランスを崩しがちになるといいます。同時に精神面も落ち込みやすく、この時期特有の「五月病」の原因の1つとも。
吉田医師は対策として、
▽衣服やエアコンで温度差をプラスマイナス5℃以内にする
▽温度差で鼻の血管が刺激されマスクで粘膜を保護
▽ウォーキングなどで体を動かす
などの対策を挙げます。
よしだ内科 吉田眞人 院長
「日本は暑い気候になった。(寒暖差でつまづくと)暑さに慣れていない体がそういう条件にすぐさらされます。(寒暖差によって)社会生活から離脱せざるを得ないところまで体調を狂わす人もいるんだよと」
吉田医師によると、寒暖差が大きい日に体調を崩す患者が増えているそうです。この時期、悩まされる気温の変動。体調管理に注意が必要です。