ポルトガル語で卑猥な言葉や侮辱的な言葉をかけられ…監督からのハラスメント 女子サッカーのブラジル人選手2人が損害賠償を求めてクラブと監督を提訴 島根県出雲市
島根県出雲市の女子サッカークラブ ディオッサ出雲FCに所属していたブラジル人選手2人が監督からハラスメントを受けたとして処分を求めていた問題についてです。6月9日、選手側が340万円の損害賠償を求めて松江地裁出雲支部に提訴しました。
藤塚雄大 代理人弁護士
「選手たちの前で性的侮蔑発言を発していたこと、これは違法であるとの 評価をされるべきである」
6月9日、ディオッサ出雲FCと堺陽二監督を提訴したのは、昨年末まで女子サッカーのなでしこリーグ2部「ディオッサ出雲FC」に所属し、現在は海外のチームに所属しているスペナザット・ラウラ選手とフェへ・アモリム・タイス・エミナ選手の2人です。
2人はディオッサ出雲FCに在籍していた際、堺監督から試合中などにポルトガル語で卑猥な言葉や侮辱的な言葉をかけられ、精神的な苦痛を受けたなどとして、クラブと堺監督に対し、340万円の損害賠償を求めています。
2人は、6月9日にオンラインで会見に出席し「現在も苦しんでいる」と述べました。
スペナザット・ラウラ選手
「監督の罰(ばつ)が何も与えられなかったのが非常に残念だと思いまして、精神的に私はすごくまだ悪い状態」
一方のクラブ側は、5月、日本サッカー協会(JFA)がの調査を行ったうえで堺監督に対し「処分を科さない」と決定したことを発表しています。
この点について、選手の代理人を務める藤塚弁護士は、「JFAの判断も納得いかない」として、監督の発言などに違法性があるとし、司法の判断に委ねたいとしています。
6月9日、提訴を受け、ディオッサ出雲FCの渡部稔理事長は、日本海テレビの取材に対し「我々は何も申し上げることはない」とコメントしています。