「美術館と生きるそういう新しい歴史のステージ」 鳥取県立美術館のオープンを前に開館記念式典 目玉である「ブリロの箱」ほか、企画展でパブロ・ピカソの作品など約180点の展示を予定 鳥取県倉吉市
いよいよ、3月30日にオープンを迎える鳥取県立美術館。開館を前に3月28日、記念式典が開かれました。
3月30日に開館する鳥取県倉吉市の鳥取県立美術館。3月28日は、鳥取県の平井知事など関係者が出席して記念式典が開かれました。
鳥取県 平井伸治 知事
「これまでは、美術館を造るというステージでありましたが、これからは美術館を楽しむ、美術館で育む、美術館と生きる。そういう新しい歴史のステージが、きょう開かれることとなります」
その後、関係者は美術品が収められた館内を見学。尾﨑信一郎館長が、作品一つ一つを紹介していきました。
美術館の目玉である「ブリロの箱」は、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルの作品で、鳥取県が約3億円をかけて購入したことで話題となりました。鳥取県は、3年間かけてアンケートを行い、保有すべきかどうか検討していくということです。
鳥取県 平井伸治 知事
「これからの論争自体もポップアートをはじめとした芸術論争にまさに直結すると思いますし、やりながら、皆で議論しながら学びなおしにもなるんじゃないかなという風に思っています」
美術館では、早速、企画展が開かれ、江戸時代の絵師・伊藤若冲や世界的な画家であるパブロ・ピカソの作品など約180点を楽しむことができます。
鳥取県立美術館 尾﨑信一郎 館長
「鳥取県の初めての県立美術館ですから、県民の方にとって意義のあるものにしていきたいと思います。私が初めて美術館に行ったのは大学の時です。それは鳥取県に美術館がなかったからです。その時に私、非常に大きな感動を覚えました。これからは鳥取県の方がそういったことを鳥取県内で感じていただけると思います」
企画展は、作品を入れ替えながら6月15日まで開かれる予定です。