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「河原のシンボルになっていたらいいな」移転まであと3年 河原歴史民俗資料館で園児たちと旧暦の端午の節句を祝う 鳥取県鳥取市河原町

2025年5月30日 18:38
「河原のシンボルになっていたらいいな」移転まであと3年 河原歴史民俗資料館で園児たちと旧暦の端午の節句を祝う 鳥取県鳥取市河原町

鳥取県鳥取市河原町で2028年に移転が予定されている河原歴史民俗資料館で資料館の活用を図る会が地元の園児たちを招き端午の節句を祝いました。

5月30日、鳥取県鳥取市河原町にある河原歴史民俗資料館に集まった河原あゆっこ園の園児24人。この資料館を使い、民俗行事を伝承している河原町民俗行事を語る会が旧暦の端午の節句を祝いました。

園児たちは邪気を払い成長を祈ると言われるカヤ、ヨモギ、アヤメを束ねたものを渡して屋根に上げていきました。そして、アヤメを巻きつけた縄を使った綱引きでは場所を変えながら2回戦行い、力いっぱい楽しんでいました。

園児
「たのしかった」

「最初は負けたけど勝ったのがうれしかった」

「こいのぼりがきれいだった」

そんなぎやかな声がこの資料館の前で響くのもあと数年。およそ200年以上前に建てられた古民家を使っている河原歴史民俗資料館は老朽化のため3年後に取り壊しが決定しています。

河原町民俗行事を語る会 谷幸彦 会長
「古い民家ではございますから残念でかなわんですけど、カヤの屋根の民家もこのあたりもなくなりまして1つの河原のシンボルになっていたらいいなと思って個人的には思っています」

鳥取市や倉吉市で発明され全国でも有名になった除草機や選別機など貴重な道具の数々を見ることができるこの資料館。45年にわたり18人(現在)で資料館を守り続けるメンバーも毎年こどもたちを招くのには、こんな思いがありました。

河原町民俗行事を語る会 谷幸彦 会長
「年寄りばかりが懐かしい懐かしいじゃなしに、子供たちが集まってくれてここでしたなということが心に刻んでくれたらありがたいと思って続けています」

鳥取県鳥取市によると河原歴史民俗資料館は2027年度に河原町内で新しく建てられるコミュニティセンター内でこれまで通り行事が行えるよう2028年を目途に機能を移転するということです。

最終更新日:2025年5月30日 18:38