リンゴ病感染が山陰地方で増加中 妊娠中の女性が発症すると流産・早産のリスクも… 感染増加のワケと出来る対策は? 鳥取県鳥取市
山陰両県で感染が広がっているリンゴ病。妊娠中に感染すると重大なリスクがあります。感染を予防するための注意点を聞きました。
頬にリンゴのような真っ赤な発疹が出る伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病。この感染症が今、山陰両県で猛威を振るっています。島根県では出雲市などを中心に感染者が増加。5月25日までの1週間の感染者数は過去10年間で最多となりました。鳥取県では感染者数は減少傾向ですが今年4月中旬から継続して警報が発令されています。
10歳未満の感染が多いリンゴ病。この状況に子育て世代は…。
親
「かかりつけ医のクリニックでリンゴ病が流行っている通知は見ました」
「いつなるかわからないのでその不安はありますね」
「手と足と洗って服も全部着替えてからお昼寝(させている)。できることをして気を付けていくしかないのかなと思ってます」
そもそもリンゴ病とはどういう病気か、鳥取県鳥取市内の小児科で聞きました。
大谷英之 院長
「熱と軽い風邪症状で発症してそれが一旦よくなった後1~2週間後に頬っぺたのところが赤くなるということと手足の方に網目状のぶつぶつが出る」
大谷医師によりますと予防するワクチンや薬はなく、免疫力の低い子どもを中心に広がっているのではないかといいます。さらに注意すべきなのはこれまで感染経験のない妊娠中の女性です。
大谷英之 院長
「赤ちゃんの方に影響が出ると言われていて流産ですとか早産ですとかそういったリスクが高まるっていう風に言われていますので(リンゴ病の)症状がある場合には早めに産婦人科の 先生の方に相談していただければと思います」
妊娠中でなくても大人がかかるとけん怠感や強い関節痛を引き起こすといいます。飛まつ感染や接触感染が主な感染経路のリンゴ病。手洗いやマスクの着用など基本的な感染症対策を徹底して行い感染を広げないことが重要です。